負ける力

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、藤原和博著、「負ける力」です。


本書は、生き方の本と言っていいでしょう。


題名からは、負けるが勝みたいな内容を予想していたんですが、そうではなく、自分のベクトルと相手のベクトルの和の方向まらば、それぞれのベクトルより大きくなる。


すなわち、相手のことも考え、自分も活かす方向への持って行き方、Win-Winの得方について述べています。


(014)負ける力 (ポプラ新書)

(014)負ける力 (ポプラ新書)


そして、著者の経験からいくつかの事例を紹介しています。


著者は、ご存知の方も多い、公立中の初の民間出身の校長として、いろいろなことを実践されてきた方です。


それも、このベクトルの和で、できたことだと述べています。


仕事のこと、義務教育のこと、結婚、子育てと、様々なことが書かれている非常に濃い内容になっています。


ここに書かれているような方向で教育の改革が実現されていくことを望みます。


将来の日本は、これからの世代が担っていかなくてはならないですが、やはり人、一人一人がその実力をつける必要があるし、それには教育が内容を伴ったものにならなければならないなと思いました。