遺言。

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、養老孟司著、「遺言。」です。


タイトルから、なんだ、なんだ・・と思い読みましたが、なかなか内容は哲学的でした。


遺言。 (新潮新書)

遺言。 (新潮新書)


この本で取り上げているのは、意識と感覚について、それを動物と人間、自然と都会という対立軸で、著者の考え方が述べられていきます。


しかし、著者の考えていることって、きっと人間ならば、どこかで、こんなこと考えたことがあるよなと思うようなところもあり、グイグイと著者の説明に引き込まれてしまいます。


なんでも、「同じ」と一括りしてしまうことに、ちょっと抵抗感のあった私にとっては、この本は、まさにこういうことなんだなと、代弁して頂いたような気もする本でした。


相変わらず、飄々とした文章は、味わいを感じてしまいます。