ぼくらの死生観

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、青山繁晴著、「ぼくらの死生観―英霊の渇く島に問う - 新書版 死ぬ理由、生きる理由」です。


「にっぽん丸 小笠原・硫黄島クルーズ」(2014年5月25日〜30日)で3回にわたって行われた青山繁晴氏の講演「海から祖国が甦る」を中心に書かれた本。


新書化にあたり、新たに99ページに及ぶ書き下ろし原稿、「この書が新書として再生する朝は、こころの晴れ間です」が収録されています。



硫黄島で行われた日米の戦い、そして、今も英霊の方が1万1千人以上の兵士の方々のご遺骨が取り残されたままだそうだ。


この遺骨の大部分は、米軍が当時、至急滑走路を作った、その下にあるままだろうとのことです。


遺骨回収のための、著者や様々な方の動きも書かれています。


そして、戦後の日本の状況、教育など、もろもろのことも述べられています。


虎ノ門ニュースで見る、著者の熱い語りが、そのまま文章にも読み取れ、心が打たれるのとともに、日本という国、日本人のあり方を深く考えさせてくれる本です。


新書化で、新たに大幅なページが追加され、新書にしては、かなり厚めの本ですが、引き込まれるように読めます。


そして、心が熱くなる本です。


この本は、是非、読んで頂きたいと思います。


我々の多くが習うことがない歴史の真実を知ることができます。