エレファント・シンドローム

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、浜口隆則著、「エレファント・シンドローム」です。


本書は自己啓発書なんでしょうね。


自分自身に枠を嵌めてしまって、そこからなかなか脱け出せない人達にとって、自分の殻を破るためにどうしたら良いかを、教訓となるストーリーを交えて解説しています。



エレファント・シンドロームとは、像は小さいときに杭に繋いで、そこから逃げ出せない体験をすると、体が大きくなり力が出るようになっても、小さな杭に繋がれただけでおとなしくしている、そんな像の習性を言うようです。


これと同じように、我々も何かの経験を通して、その出来事から、その結果しか得られないような思い込みをしているのではないか、そんな枠を突破するには、どうしたら良いかを本書では説いています。


いくつかの示唆に富んだ寓話も掲載されており、なかなか含蓄のある本のように思いました。


著者は20代で起業し、レンタルオフィスという新しい業界を生み出した起業家であるとともに、今では、起業家を支援するグループ会社の代表だそうです。


何かに囚われ、そこから脱け出せないと悩んでいる方は、本書を読まれることをお奨めします。