これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、松島大輔著、「空洞化のウソ 日本企業の「現地化」戦略」です。
著者は、タイ王国政府政策顧問として日本政府より国家経済社会開発委員会に出向する通産官僚です。
今まで、インドに4年間駐在し、その他ミャンマー、タイなどの数々のプロジェクトの推進に携わっていたそうだ。
空洞化のウソ――日本企業の「現地化」戦略 (講談社現代新書)
- 作者: 松島大輔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
本書では、日本が海外に進出すると空洞化が起こるわけではなく、その進出の仕方、仕事のやり方も含め、広く新興アジアでの日本の浸透化を図っていこうと提案しています。
以下のような3章構成になっています。
1.「空洞化」を怯えてはいけない
2.「新興アジア」における「現地化」のススメ
3.新興アジアを活用した日本改造論
海外に出て成功している企業は、国内の雇用も増加しているなどのデータを示し、中小企業も前向きに海外進出を考えていくべきだと述べています。
日本は、アジアの中で見るとやはり影響力は大きいと思います。
また、中国、インド、インドネシアなど、人口が多い国があり、購買力もある地域です。
新興アジアへの進出を前向きに考え、羽ばたいでいこうという希望を持たせてくれます。
中小製造業の経営者の方や内向きになりがちな若い人たちに手に取ってほしい本でした。