松下幸之助からの手紙

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、松下幸之助(文・述)、PHP研究所編「松下幸之助からの手紙―大切な人たちへ―」です。


本書の素材は、『若葉』(PHP友の会の会員紙)の紙上に、松下幸之助が生前に寄稿していたものだそうです。


口述なんでしょう。その語り口は、孫にでも話すように優しさに溢れています。


松下幸之助からの手紙―大切な人たちへ―

松下幸之助からの手紙―大切な人たちへ―


しかし、一代であの松下電器を築き上げたそれまでの体験や経験から得たと思われる人生や仕事、それに人間界などの処世感は、もう私などには悟りを開いているように感じられてしまいます。


人間をよく見ているし、それによくいろいろなことを考えているんだなあと、もう感心するばかりです。


仕事のことや人間関係などでどうしたらいいだろうと悩んでいる人は、ここで語られていることに耳を傾けた方がいいと思います。


きっと、なんて今まで自分はそんなちっぽけなことに気を使っていたのだろうと思うことでしょう。


まだまだ生きていくには拓かなくちゃいけないことがあるんだなあと思いました。