「できる人」の相談する技術

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、福田健著、『「できる人」の相談する技術』です。


相談は相手があってできることである。


ということは、いかに上手に相手とコミュニケーションを取らなければ、自分が聞きたいこと、知りたいことへのアドバイスが得られないかもしれない。


一方、相談を持ちかけられた方も相手が自分に何を求めているのか、どんなことが知りたいのか、きちんと聞いて理解しなければ、適切な言葉を返すことができない。



この本は、相談という一つのコミュニケーションの手段を通して、いかに互いを理解し求めているもの、求められているものを導いていくかのヒントを与えてくれている。


本書の冒頭部分で、H・シャイン氏の「人を助けるとはどういうことか」という本を引用して、人間とは本当に助けが欲しいときでも「助けて」と人に助力を求めることを躊躇してしまうことが書かれている。


社会における人と人の関係は、もちつもたれつである。


人に助けを求めることは不名誉なことではない。


この本を読んで、上手に相談を持ちかける人間、相談を持ちかけらっれたら上手に答えることが人間を目指していこう。


中小企業診断士のようなコンサルタントのように、相談されたり、人の話をよく聞かなくてはならない方は、本書を手に取ってみてはいかがだろうか。