全体最適
一時期、流行していた経営手法のTOC(制約条件の理論)、最近語る人がいないんだけど、もう普及した経営理論と考えていいのだろうか。
なんで、こんなこと思ったのかというと、福島原発の問題。
もう、誰が見ても、やっていることが対処療法的なことを思いつきでやっているようにしか目に映らないのではないだろうか。
原発問題をクリアするということをシステムとして捉えると、どの部分がボトルネックになるのだろうか。
今、手をかけなくてはいけない部分は、そのボトルネックである部分を他のシステムと連動できるレベルまでにポテンシャルを引き上げることだろう。
しかし、原子力のことを考えるときに、更に本質的な問題は核産業廃棄物の処理であることを、本日の「サンデー・モーニング」を見て知った。
テレビ報道であるから、そこに出てくることが全ての真実ではないだろうが、そもそも原子力利用に関して、まず全体最適を考え、ものごとを進めていたのかに疑問を抱いた。
ここまで来ると、もう世界で原子力をどうすべきか、人類の英知を持って考えるしかないだろう。
安全なレベルになるまで10万年かかるなんて、そんな話、今まで一度も聞いたことがありませんでした。
日本にとっては、甚大な惨事であった。
でも、今回の経験をもとにいろいろなことを考え、対処していくその起点にしなければならないと思った。
そのとき、全体最適の視点は必要かもしれない。