読書本の紹介です。
今回、読み終わった本は、青木高夫著、「ずるい!?なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか」です。
私たち日本人の育んできた文化は、ルールを守ることを美徳としてきました。
この文化自体は、世界に誇れる日本の美徳であることは間違いないが、美徳ばかりを追いかけてしまうと、”ルールを守りすぎに”なってしまい、結果として損をすることもあるのではないか・・・・。
そんな疑問から、話はスタートしていきます。
最初は、ルールの変更が行われた例として、スポーツでは、長野オリンピック後の国際スキー連盟はルール改正、国際柔道におけるルール変更、 16戦15勝を誇ったF1マクラーレン・ホンダのターボエンジン禁止などが、また、ビジネスでは、 日本二輪車の攻勢に苦しむハーレーダヴィッドソン救済のための輸入関税45%引き上げ、 米国議会の圧力による自動車の対米輸出の自主規制、 日本に厳しい措置がとられた日米半導体協定などがその代表例として挙げられています。

ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか (ディスカヴァー携書)
- 作者: 青木高夫
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/12/20
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 564回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
しかし、ルールを変えた後、どうなったのでしょうか?
この本では、その後のことも書いてあります。
ルールを変えること、そのルールに向きあうこと、さらにルールを作る一員に加わることなど、スポーツニュースや経済ニュースなどで聞いたことがある事例を取り上げ、日本人が世界と対等に闘うためには何が必要なのかを我々に投げかけ、示唆を与えてくれています。
こういう観点で考えたことがなかったので、参考になりました。
これからの時代の日本人とルールのあり方を問う一冊です。