ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、漆原直行著、「ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」です。


この本、面白かったです。


2000年以降のビジネス書を各年で追って、その傾向とか示しています。


ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)

ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書)


最近書店に行くと、ビジネス書の類をよく目に書けると思いませんか?


これは出版社が薄利多売の方向に販売戦略をシフトしたからとのこと。そのため、ビジネス書作家もいろいろな人が出てきているそうです。


このあたりは、はあ、なるほどなあと思いました。


と言っても、ベストセラー作家になるのは大変みたいです。


勝間和代さんや本田直之さんなどの例を挙げていましたが、どうしても粗製濫造になるので、ヒット作家は初期の頃の作品は良いものが多くなるが、しばらく経つと焼き直しみたいな作品を出したりするといことです。


これなど、このログでも以前に勝間和代さんの作品について同様なことを書いた記憶があります。


それから、今出ているビジネス書は、どんどん突き詰めていくとナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」、デール・カーネギーの「人を動かす」、そして割と最近ですがスティーヴン・リチャード・コーヴィーの「7つの習慣」に書かれていることを表現を変えて表しているようです。


だから、これらのビジネス書の古典を読んだ方が良いと奨めていました。


ビックリしたのは、ビジネス書を読んで、そこに書いてある通るのことをやったり、行動したりする人がいるということ。


読んでいて、そうは言ってもこのままじゃダメなんだよなあと考えないのかなと思いました。


まあ、一種の宗教的要素があるとも表現されていたから、その術中にはまった人たちは狂信的になってしまうのかもしれませんね。


ビジネス書を読んでも読んでも不安でたまらないという人は、この本を読んで、その呪縛から解き放たれてください。