しがみつかない死に方

読書本の紹介です。香山リカさん著、「しがみつかない死に方 孤独死時代に豊かに生きるヒント」です。


この間紹介した本に続いて、また香山リカさんの本の紹介です。決して、香山リカフリークではありません。たまたま、並行して読んでいる本より、この本が早く読めてしまったということです。


この本を書店で手に取ったのは、まずタイトルの「しがみつかない死に方」にエッっていう思いを抱いたから。だって、香山リカさん、「しがみつかない生き方」っていう本を既に出している。


これは、ヒットした本の名前を借りて、柳の下の二匹目のドジョウ狙いかと勘ぐってしまいました。ところが、ところが読んでみると、死というものを考えさせられます。正確に言えば、自分が死んでしまった後の、始末のつけ方というものを考えさせられます。



話しは、彼女の周囲で起こった孤独死から始まります。


そこから、特にシングルの人達の孤独死について語られるのですが、そこから死後の様々なことへの処理に話が及びます。また、そのような対応をする機関等の紹介もしています。


そして、満足する死を迎えるために、自分の死んだ後の始末も、生前に考え、段取りを立てておくことで、死んだ者も、残された者も迷わずに済むようになることを述べています。


更に、いつ死ぬなんかはわからないんだから、むしろ自由に生きるという覚悟を持って生きることの大切さを説いています。


死というものに向き合ったとき、自分は何をすべきか、それは具体的にどうしたらいいのかについて、参考になる本です。一読されてはいかがでしょうか。