凄い時代 勝負は二〇一一年

読書本の紹介です。堺屋太一著、「凄い時代 勝負は二〇一一年」です。


昨年6月に堺屋太一さんの講演を聞きましたが、その時お話された内容も書かれていると思われるタイトルでしたので読みたかった本です。


読んでみて、世界のこと、日本のこと、世界の中の日本のことを知らなければならなしし、もっと考えなくてはならないのかなと感じました。


凄い時代 勝負は二〇一一年

凄い時代 勝負は二〇一一年


堺屋さん曰く、「凄い時代」は二〇一一年に始まるだろうとのこと。これは、今回の不況が巨大な文明の転換に起因しているからと述べている。


それは欧米で進んでいる「知価革命」だという。これは堺屋太一さんの造語らしいが、ドラッガーが言うところの知識社会のことではないだろうかと読んでいて思った。


変革は機会を与えるということで、「凄い時代」を乗り切り、活かすための5つの条件を挙げている。


第一は気質。変化を歓び、改革を好む気質
第二はアイデア。これから大事なのはビジネス・モデル
第三は先見。成長分野を嗅ぎつける感覚と将来を見通す予測能力
第四勇気。自らを信じて打って出る決断力
第五は少しばかりの好運
だそうです。


本の帯には、この本を読むとわかることが書かれています。それは次のようなものです。

◎世界はどこで失敗したのか
◎なぜ日本は「最悪」なのか
◎世界構造の大変化
◎すべての根にある高齢化
◎「中核」ほど「寿命」は短い
◎ドルは弱くなる―だが、何に対してか
◎世界を歪めた「時代格差」
◎「情報鎖国」日本
◎「二番底」は避けがたい
◎日本のチャンス―世界不況と高齢化

この中の一つでも興味がある方、知りたい方は、本書を読んでみてはいかがだろうか。