合コンの社会学

読書本の紹介です。北村文阿部真大著の「合コンの社会学」です。


みなさん、合コンやっていましたか?
私ももう、何十年前の学生や社会人に成り立ての頃、参加していました。

この本は、合コンを「制度」として社会学的な見地から、その実態(合コン事情)について明らかにしていっています。


具体的には、著者たちが2006年〜2007年に独自に実施した調査インタビューをもとに、社会学的分析を進めています。
このインタビューの対象者は、合コンに参加したことのある20代〜30代までの女性20名と男性11名で、首都圏在住者が中心のメンバーのようです。


このインタビューで得た内容を基に、合コンを巡る男女の考え方やその中でのルール、結婚観などを社会学的に分析しています。


合コンの社会学 (光文社新書)

合コンの社会学 (光文社新書)


私が、この本で読んで感じたのは、なんだか現代に合コンって面倒くさいな〜ということです。まっ、私自身が合コンに参加していた時は、結婚などまだ念頭になく参加していたから、そう感じているのかもしれない。しかし、なんかこんな窮屈な飲み会はイヤだなと感じました。


何で、今は男女の出会いの場が少なくなったなんて言うんだろうね?
むしろ、昔よりネット等でも情報が入ってくるし、出会うチャンスは地域的にも広がったように感じるんだけど。
また、携帯電話をみんな持っているんで、昔みたいに電話かけて相手方の家族の誰が出てくるんだろうなんて、ドキドキ感やそのハードルを越えなくっちゃっていう障壁もなく、簡単に連絡取れるように思うんだけどね。


でも、どうも読み進んでいくと、男女雇用均等法により、職業により男女差がなくなり、女性でもキャリアウーマンとしてバリバリ働く人もいれば、いつまでもフリーターの男など、男女の相手に対する価値感が変ってきているらしい。


今後10年先の日本は、どうなっているんだろうと考えてみたい人には、お奨めの本です。