これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、田中智仁著、「警備ビジネスで読み解く日本」です。
本書を手に取ったのは、警備業の方とお仕事をするかもしれないとなったので、どのような業界か知っておこうと思ったからです。
著者は、大学1年から博士号取得までの10年間、警備員として働いてもいたという経歴を持っており、現在、社会学の観点から警備業を研究しているとのこと。
自分でも警備業を体験しているので、なかなか深い考察がされているなと思います。
日本で約9,000社あり、約54万人の方が働いているそうです。
我々がテレビCMで目にするセコムやアルソックは大手で、ほとんどは中小の企業で構成されている等々、警備業の状況の大枠を知ることができました。
警備員の方は、街を歩けば至る所に見つけることができますが、その実態を知る機会がなかったので、大変参考になる本でした。
守衛さんとの違いもわかりました。
本業界に興味をお持ちの方に、お奨めします。