婚活マーケティング

ブログラムというブロムランキングにエントリーしていますが、一昨日、今まで「机」が占めていた位置に「勝間和代」という項目でランキングが出てくるようになりました。このテーマ設定って、どのように決めるのでしょうね。突然の登場でビックリしました。
これから、勝間本も読まなくちゃならないのかなぁ。


読書本の紹介です。江藤あおい、永島もえ著、「婚活マーケティング−いい男はマーケティングで見つかる」です。
婚活とマーケティングを結びつけているスゴイ本です。本書は、2003年に「いい男はマーケティングで見つかる」に一部加筆して、改題したものだそうです。それで、今流行の「婚活」という言葉が入っているのですね。


結婚生活に最適なパートナーを見つけるのに「マーケティングは大いに役立つ」と著者は述べています。マーケティングとは、「ものをより魅力的に見せ、相手の心をつかむための戦略」です。

本書では、梨絵という女性のライフスタイルを通して「婚活」を題材に、マーケティング理論をわかりやすくひもといてくれています。「婚活」と「マーケティング」が同時に学べ、さらに巻末のテストで自分の「売り」は何なのかを見つけることもできるお得な本です。



次のブランドに求める価値に照らし合わせて、男女関係の結びつきに言及している点は、読んでいてなるほどね、と感じました。

マーケティングの世界においては、ターゲットがブランドに求める価値は、構造的価値、経済的価値、機能的価値、感情的価値の4つに分類できるそうです。
☆構造的価値:お互い利害が一致するような構造をつくることにより、そこに共通の価値をつくりだして絆ができるようにし、それをやめるあるいはほかに変えるためのコストを上げることによって生じる。→「結婚して籍を入れる」という行為・制度は、別れたり、相手を変えたりするのに要する法律的・精神的・物質的コストを自ら上げ絆を築くための構造となります。

☆経済的価値:コストよりも対価が大きい時に生まれる絆、つまり損得勘定であり、ギブ・アンド・テイク。→自分がしている努力に対して相手がしてくれることのバランスが取れていれば良いが、当人同士は納得するが、バランスが崩れると危機的状況を招く可能性があります。

☆機能的価値:そのブランドの提供する機能に価値を感じてそのブランドを好きになることです。→男女関係における究極的機能追求は、肉体的特徴やIQだけで相手を選別する精子バンクシステム。国籍が欲しくてアメリカ人と結婚する、医者の妻と言うステイタスが欲しくて結婚するなども機能追求型結婚と言えるでしょう。

☆感情的価値:上記三つの価値を超えた感情的な結びつきのことです。一言でいえば、「条件的には似たような男はいくらでもいるかもしれないけれど、なんか彼がいい」と思う気持ち。


マーケティングの世界では、感情的価値と構造的価値が強く、機能的価値や経済的価値は他者に追随されやすく、弱いとされているそうです。


年収や職業、年齢などの条件的面ばかり気にしている人は、自分(ブランド)と相手(ターゲット)のマッチングとその関係の強さにも目を向けた方が良さそうです。感情的価値と構造的価値の強化を図ることが、しっくりといく結婚ができそうです。


婚活に限らず、自分という人間(ブランド)をいかに、他の人々に売ってくかを考える上で参考になる本と思います。アラサーやアラフォーの女性のみならず、男性にとっても非常に参考になる本だと思います。