「婚活」症候群

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、山田昌弘白河桃子著、『「婚活」症候群』です。


この著者たちが著した『「婚活」時代』からもう5年の歳月が経っているんですね。


この本は、「婚活」という言葉がそれから市民権を得て、どのような活動が行われているようになっているのか、果たして未婚者たちに意識の変化はあったのかなどが解説されています。



そして、それらを踏まえながら、当時伝えたいことが本当には伝わらなかったとして、どのような心持ちで、結婚に向えば良いかのアドバイスがされています。


少子化は結婚して、子供を産める環境や経済状態じゃないということより、そもそも結婚したくても結婚する人たちが減っていることが問題なんですね。


そうやって考えると、「婚活」そのものをいろいろな自治体でも実施していることが書かれていましたが、そういう行政の活動も必要なのだなと思いました。


暮らしにくい世の中になってしまったのでしょうか。


それとも若い人たちの意識が変わってしまったのでしょうか。


読んでいくと、将来日本はどんなふうになってしまうのだろうというようなことまで、頭を過ってしまいました。