補助金ってなんだ?(2)
昨日書いたことを整理すると、
補助金とは、『国の政策目標に合った事業の「実施をサポートするために給付されるお金」のこと。
ということは、補助金を活用してやろうということが、国の政策目標に合っていることが必要ということ。
競争形式であり、申請者全員がもらえるわけではない。
ということです。
今は、「困っていることがある」けど、補助金を活用してなんとか乗り切ろうという意欲を持った事業者に向けた施策と考えることができると思います。
4.補助金の一般的な原則
ほぼ補助金は、次にあげる原則に従っています。
なので、この原則に基づいて、自分が使えるものなのかどうかを判断してみてください。
原則①:目的や仕組みが個々に違う
補助金はいくつかありますが、それぞれの補助金毎に目的があり、申請するまでの仕組みが、それぞれ異なっていることを覚えておいてください。
目的に沿っていない申請ではダメだということ。
また、その仕組みに合わせ、申請しなければダメだということです。
原則②:費用の一部の補助
あくまで必要な費用な一部だけを補助します。この割合を補助率という名称がついています。
補助額についても上限額(下限額)がありますので、必ず確かめてください。
原則③:原則、これから使う費用の補助
既に使ってしまったものについては、原則請求することはできません。
あくまでも、申請して、採択され、その後スタートしてもいいですよというお墨付きをもらってからしか、契約や発注ができません。
これもきちんと押さえてください。
原則④:原則、後払い
採択されたら、すぐに補助金が入ってくるわけではありません。
申請時に補助金を活用予定の内容に従って、購入し支払いが済んで、その内容を認めてもらってからではないと補助金が振り込まれません。
5.補助金申請の基本的な流れ
補助金の一般的な原則で述べているようも述べているように、補助金は、時系列の整合性に厳しいです。
※交付決定前にフライングで購入した場合は原則NGです。
上図は補助金公募、申請から受給までのフローとおおよそのスケジュール(時間)です。
①補助金の公募:募集期間はおよそ1~3カ月間です。
②審査期間:応募の締切から約2カ月程度かかります。
③採択発表:申請したものが合格しているかどうかがわかります。採択されたからといって、すぐに動けるわけではないので要注意です。
④交付申請:見積書及び相見積書を添付し、補助金を活用して購入するものについて改めて申請します。
⑤交付決定:交付申請が認められ、補助金を活用しようというものについてスタートOKのゴーサインです。
⑥補助事業期間:この期間の間に契約・発注から検収・支払までを終わらせなければなりません。
⑦完了報告:補助金を活用した事業が、どのようなことをして、またどのような成果が出てきた等も含め、一通り終了したことを報告書として提出します。
⑧確定検査:上記について事務局で精査します。
⑨補助金請求:確定検査で認められた内容・金額について補助金が請求できます。
(必ずしも申請額全額が貰えるわけではにことも念頭に入れておいてください)