補助金ってなんだ?(1)

補助金というものがあるのは知っているけど、どうやって申請したらいいのかな?とか、どういう人ならば貰えるチャンスがあるんだろう?・・と考えている方も多いはず。

 

考えている方は、まだ良い方で、そんな制度があることも知らいない方たちが多いのかもしれません。

 

そこで、何回に分けて、「補助金」について、私が知っている範囲で情報提供しようと思います。

 

一応、ここで取り上げるのは国の補助金です。自治体や区市町村でもそれぞれそのような制度がありますが、ほぼ同じような仕組みです。

 

といっても、移り変わりの早い制度でもありますので、正式・正確な情報は担当省庁等でご確認お願い致します。

 

1.補助金とは

補助金って、一体どのようなものなのでしょうか?

 

簡単に言ってしまうと、『国の政策目標に合った事業の「実施をサポートするために給付されるお金」のことです。

 

ここで大事なのは、「政策目標に合った」というところ。

 

なので、補助金には必ず目的があります。

 

例えば、小規模事業者持続化補助金の公募要領には「1.事業の目的」に下記のような記載があります。

 

小規模事業者 および一定要件を満たす特定非営利活動法人(以下「小規模事業者等」という。) が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更( 物価高騰、賃上げ、インボイス 制度の導入等)等に対応するため、小規模事業者等が取り組む販路開拓等の取組の経費の一部を補助することにより、地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ることを目的とします。
補助金事業は、小規模事業者等が自ら作成 した持続的な経営に向けた経営計画に基づく、販路開拓等の取組(例 新たな市場への参入に向けた売り方の工夫や新たな顧客層の獲得に向けた商品 の改良・開発等)や、販路開拓等と併せて行う業務効率化 (生産性向上の取組を支援するため、それに要する経費の一部を補助するものです。

 

この文面から、

「小規模事業者等」である事業者であること

補助金を活用して「販路開拓等」の取組みをしなければならないこと

それにより、小規模事業等の生産性向上と持続的発展が促進されることを目的としていることがわかります。

 

また、販路開拓等って、何だろうと思かもしれませんが、例として「新たな市場への参入に向けた売り方の工夫や新たな顧客層の獲得に向けた商品 の改良・開発等」と書かれているので、このような取組みをすることが必要なんだなということがわかると思います。

 

2.補助金の財源

勘の良い方ならば、わかると思いますが、補助金の財源は「税金」です。

 

ですから、みんなが納得できるような使い道に使うことが求められます。

また、税金を使うのですから、申請時は「何ために使うのか」、補助金を使った時も「何に使ったのか」を記録として残しておかなくてはなりません。

 

3.給付金、助成金とどこが違うのか

コロナ禍になり、公的な支援策が話題になり、「持続化給付金」とか「雇用調整助成金」などの言葉は聞いたことがあると思います。

 

これら、給付金や助成金は何が違うのでしょうか。

 

給付金や厚生労働省系の助成金は、形式要件なので、条件にあてはまると受給できることが多いです。

 

一方、補助金の方は、あくまで競争です。だから、申請したからと言って全員がもらえるわけではありません。

 

非常にややこしいのですが、東京都の場合、この競争形式の補助金助成金という名称を使っています。

ですから、東京都の場合は、「助成金」と銘打っているものが、競争形式のものなのか、そうでないものなのかは調べる必要があります。

 

では、今日はここまで。