軍事的視点で読み解く米中経済戦争
これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、福山隆著、「軍事的視点で読み解く米中経済戦争」です。
関税引き上げの応酬から、ファーウェイの副会長の逮捕と米中経済戦争は、止まるところを知らない様相を示しています。
本書は、そんな米中経済戦争について、さらに深く状況を分析し、どのような事態が今後予想されるかを描いています。また、そのために日本はどうすべきかまで示唆ています。
著者は、インテリジェンスに精通した元特上自衛隊陸将というだけあって、本書に述べられている内容は、単に経済的な動向だけでなく、サイバーや宇宙戦略まで包含した米中対峙の可能性についてまで述べています。
複眼的視野で書かれているので、新書で限られたページなのですが、非常に中身が濃い内容になっていると感じました。