ぼくらの祖国

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、青山繁晴著、「ぼくらの祖国」です。


この国について、見直し、考えるための本です。


ぼくらの祖国 (扶桑社新書)

ぼくらの祖国 (扶桑社新書)


取り上げられているのは、東日本大震災、沖縄の白梅の塔、硫黄島日本海メタンハイドレートなど。


いずれも、著者が、実際に現場に赴き、そこでどのような行動をし、それに伴い周囲の人たちの反応や行動などが書かれています。


東日本大震災福島第一原発に、被災から約1ケ月で視察に行き、現場の様子や現地で働く人々から聞いた話は、なかなか興味深いものがあります。


それは、実際に赴き、肌で感じた感覚で述べられているのと、我々が一般報道から得た情報より、より大事なことが語られているからだと思います。


また、メタンハイドレートの話では、「日本は資源がない国」のまま、自前の資源を持とうとしないこの国の姿勢に、なぜ?という疑問を抱かざるを得ませんでした。


エネルギー問題は、この国にとっては重要な課題の一つではないでしょうか。


いろいろな示唆に富んでおり、非常に面白く、また感銘を受ける本だと思います。