これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、青山繁晴著、「ぼくらの祖国」です。
この国について、見直し、考えるための本です。
- 作者: 青山繁晴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: 新書
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取り上げられているのは、東日本大震災、沖縄の白梅の塔、硫黄島、日本海のメタンハイドレートなど。
いずれも、著者が、実際に現場に赴き、そこでどのような行動をし、それに伴い周囲の人たちの反応や行動などが書かれています。
東日本大震災の福島第一原発に、被災から約1ケ月で視察に行き、現場の様子や現地で働く人々から聞いた話は、なかなか興味深いものがあります。
それは、実際に赴き、肌で感じた感覚で述べられているのと、我々が一般報道から得た情報より、より大事なことが語られているからだと思います。
また、メタンハイドレートの話では、「日本は資源がない国」のまま、自前の資源を持とうとしないこの国の姿勢に、なぜ?という疑問を抱かざるを得ませんでした。
エネルギー問題は、この国にとっては重要な課題の一つではないでしょうか。
いろいろな示唆に富んでおり、非常に面白く、また感銘を受ける本だと思います。