北朝鮮はいま、何を考えているのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、平岩俊司著、「北朝鮮はいま、何を考えているのか」です。


北朝鮮の行いを見ていると、本書のタイトル通りのことを思ってしまいます。


本書は、朝鮮半島を歴史的・地政学的背景のもとで、北朝鮮の行動原理を読み解いたものです。


北朝鮮はいま、何を考えているのか (NHK出版新書 537)

北朝鮮はいま、何を考えているのか (NHK出版新書 537)


ソ連(ロシア)、中国の干渉を受けずに、自国の体制を形作る苦労の末、今のような体制が作られていったのが、よくわかりました。


事態の収束がなかなかうまくいかないのは、北朝鮮を取り巻く、米、露、中、韓、そして日本の各国の思惑が一致していないことも大きいのですね。


そのような中で、今後日本が対応すべきシナリオも本書では提示しています。


新書ですが、中身が濃く、読むのに時間がかかりました。


今後の成り行きを考えるために、本書は参考になると思います。