韓国内なる分断

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、池畑修平著、「韓国内なる分断 葛藤する政治、疲弊する国民」です。

 

韓国 内なる分断: 葛藤する政治、疲弊する国民 (平凡社新書)

韓国 内なる分断: 葛藤する政治、疲弊する国民 (平凡社新書)

 

 

著者は、NHK前ソウル支局長。

 

朝鮮半島の韓国、北朝鮮の対立、「南北葛藤」に目が向けられているが、実は韓国の保守派と進歩派の争いも根が深く、「南南葛藤」と言われているそうです。

 

本書は、韓国の歴代政権交代を通して、その背景にある保守派と進歩派の争いと政治の変遷について語られいます。

 

本書では、文在寅になって、対日関係が厳しくなったが、それは保守派潰しの意図するところから派生したものだと述べています。

 

だから、文在寅自身は、日本にそれほど厳しい姿勢にはない・・ようなことが書かれていましたが、それはちょっと疑わしいようにも思えます。

 

ただ、保守派でも進歩派でも、反日に関してはアプローチは違えど一致しているところは、困ったものです。

 

現在、反文在寅デモが、大々的に行われているようだが、これは保守の逆襲なのだろうか、それとも蔑ろにされている国民の怒りなのだろうか。