悪の正体

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、佐藤優著、「悪の正体 修羅場からのサバイバル護身論」です。


タイトルにふさわしそうなちょっと強面の著者の顔が掲載されているブックカバー。


へぇぇ・・と思いながら捲ってみると、なんと本書、ダブルブックカバーになっていました。



やはり、著者の顔写真を載せた方が売り上げが上がるのでしょうか?


さて、本書、神学というか聖書をベースに、その中に記載されている内容から、「悪」とは何かを説いています。


さすが、神学部出身のプロテスタント


悪は人間と人間の関係の中から生まれると言っています。


確かに悪と感じる対象がいなければ、ならないので、そうなるのでしょう。


読んでいて思ったのは、やはり聖書の内容って、含蓄が多すぎてただ読むだけではストレートに理解できないものだなということです。


サバイバル護身論・7つの法則として、以下のものをあげています。


~悪を知ることは、同時に、悪からの救済を知ることでもある~
◆法則1:悪に無自覚であってはならない
◆法則2:欲望は自力でコントロールせよ
◆法則3:不当に人を利用してはならない
◆法則4:正しいことをしても酷い目に遭うことがある
◆法則5:反応し過ぎてはならない
◆法則6:目に見えるものだけが真実ではない
◆法則7:専門家と称する人物の行動を見続けよ


これは、参考になると思いました。


最後の【付録】の「要約がうまくなる「抜き書き」の効用」「本の知識を定着させる「三度読み」と音読」「断片読みを手掛かりに功利的に生きる」は、本読みには非常に参考になります。