田中角栄と河井継之助、山本五十六

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、早坂茂三著、「田中角栄河井継之助山本五十六」です。


今、田中角栄が見直されており、角栄ブームが起きている。


田名角栄に関する書籍も多く、出版されている。



そんな中、選んだ一冊がこれです。


決め手は著者の早坂茂三氏です。


田中角栄の秘書として勇名をはせた方です。


本書は、越後長岡で生を受けた河井継之助山本五十六、そして田中角栄の生きざまを振り返っている。


時代はそれぞれ違うが三人とも志を遂げることなく非業の死を迎えている。


それを、明治維新の折、薩長を中心とする新政府軍に敗れた長岡藩家老・河井継之助から続く怨念の系譜として描いている。


河井継之助に関しては、本書を読み、初めて知りました。


本書を読んで思うのは、それぞれいろいろな想いがありながら、時代や周囲により錯綜してしまうことがあるんだなということ。


目に見える部分だけで判断するのではなく、その裏側というか、それぞれの心理も読み取ることが大切なんだなと感じた。


ただし、それを読み取ったしても、すべてがうまくいくわけではないということも、本書から得られた教訓である。


もう少し、田中角栄に関する書籍を読んでみようと思いました。


先見性は凄いと思います。