リバース・イノベーション
これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、ビジャイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンブル著、渡部典子訳、小林喜一郎解説、「リバース・イノベーション」です。
ビジネス書、経営書の分類に入る本です。
リバース・イノベーションとは、新興国発のイノベーションが先進国で新たな活路を開くことを言うようです。

- 作者: ビジャイ・ゴビンダラジャン,クリス・トリンブル,小林喜一郎(解説),渡部典子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書は、そのリバース・イノベーションについて、そのメカニズムを理論的に説明してます。
また、いくつかの事例を紹介し、その理論と照らし合わせ、成功のポイントはどこにあるかを述べています。
帯には「イノベーションのジレンマ」、「ブルーオーシャン戦略」を超えると書いてありましたが、それほど衝撃的な理論のように思えませんでした。
それは、韓国サムスン電子の地域専門家制度による現地ニーズの把握による製品開発や昔の日本を考えると欧米に比較すれば、新興国で、そこでイノベーションを実施してきたり、目新しいものを感じないからかもしれない。
違いがあるとすれば、現地で製品化するということと、それを先進国へ展開していくということだろうか。
2012年に出版された書籍であるが、現在まで、「リバース・イノベーション」なる経営理論を耳にしたことはない。
(もしかしたら、情報収集不足かもしれないが・・・)
全世界的べストセラーだったそうですが、特にお薦めはしません。