リバース・イノベーション

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、ビジャイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンブル著、渡部典子訳、小林喜一郎解説、「リバース・イノベーション」です。


ビジネス書、経営書の分類に入る本です。


リバース・イノベーションとは、新興国発のイノベーションが先進国で新たな活路を開くことを言うようです。


リバース・イノベーション

リバース・イノベーション


本書は、そのリバース・イノベーションについて、そのメカニズムを理論的に説明してます。


また、いくつかの事例を紹介し、その理論と照らし合わせ、成功のポイントはどこにあるかを述べています。


帯には「イノベーションのジレンマ」、「ブルーオーシャン戦略」を超えると書いてありましたが、それほど衝撃的な理論のように思えませんでした。


それは、韓国サムスン電子の地域専門家制度による現地ニーズの把握による製品開発や昔の日本を考えると欧米に比較すれば、新興国で、そこでイノベーションを実施してきたり、目新しいものを感じないからかもしれない。


違いがあるとすれば、現地で製品化するということと、それを先進国へ展開していくということだろうか。


2012年に出版された書籍であるが、現在まで、「リバース・イノベーション」なる経営理論を耳にしたことはない。
(もしかしたら、情報収集不足かもしれないが・・・)


全世界的べストセラーだったそうですが、特にお薦めはしません。