競争しない競争戦略

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、山田英夫著、「競争しない競争戦略 ―消耗戦から脱する3つの選択」です。


いかに戦いを略すことができるかを考え、実行することが「戦略」だ・・と言われていますが、本書はビジネスの世界で競合他社と競争をすることなく、一歩先行くことができるかについて書かれた経営戦略の本です。



著者は、「競争しない戦略」をニッチ戦略、不協和戦略、協調戦略の3つの戦略に分類し、それぞれについて解説し、その戦略に該当する企業では何を行っているのかを事例紹介しています。


競争戦略と言うと、いかに相手に勝つか、そのために経営資源を有効に使うかの視点が多かったですが、本書に書かれている3つの戦略の視点を持って、自社の経営資源、外部環境と照らし合わせて、どの戦略で進めていけば良いのか、ヒントを得ることができると思います。


中小企業でも、ここに書かれていることは十分に実行可能だと思われました。


有用なアドバイスをするための着眼点の示唆が提示されているので、今後参考にしたいと思います。