なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、堀田秀吾著、「なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?仕事に使える言語学」です。


ビジネスとは、人と人とのコミュニケーションを通して成り立つものだ。


そのコミュニケーションの手段として用いられるのは、言葉だ。



本書は、どのような言葉が、どんな力を持つのか、何故そのような力を持つのかを言語学的見地から理論的に説明している本です。


そう書いてしまうと、何やら難しそうにも聞こえますが、事例に用いられている言葉は、普段のコミュニケーションで体験したことがあるであろうというものを選んでいるので、スーッと話に入ることができます。


この本で解説している、「グライシスの協調原理」の中の三つのルールを知ることだけでも、かなり有意義だと思います。


今まで、この種の本を読んだことがなかったので、非常に面白く読むことができました。


特に、言葉がビジネスに重要なファクターを占める方々(といっても、ほとんどの方がそうであろうとは思いますが・・)には、お薦めの本です。