コンサルは会社の害毒である

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、中村和己著、「コンサルは会社の害毒である」です。


日本ではなぜコンサルト業界が、拡大しないのか、それは日本では基本的にコンサルタントを必要としていないからであると一撃を食らわすような内容。


しかし、読み込んでいくと、ああ確かに・・・と納得してしまいます。


コンサルは会社の害毒である (角川新書)

コンサルは会社の害毒である (角川新書)


欧米企業と日本企業の経営者の違い。


そして、コンサルタント業界は、そういう欧米企業だから拡大できたんだなと理解できました。


そもそも日本の企業には戦略がないし、戦略を必要としていないと著者は、言い切っています。


日本ではボトムから上に上げていく審議プロセスは戦略的な構想を練る過程をそもそも持っていない・・と述べています。


まあ、確かに日本企業には欧米式のコンサルはいらないと思います。


この本で述べられているように、客観的に調査・分析して「見える化」まで行い、最後の判断はクライアントに任せるのが妥当かなと思います。


本書は、学生や企業に勤務されていて、コンサル業務に興味ある方や、日本式経営コンサルタント中小企業診断士の方が読むと結構いろいろな示唆を感じるのではないかと思いました。