国家の攻防/興亡

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、佐藤優著、「国家の攻防/興亡 領土、紛争、戦争のインテリジェンス 」です。


本書は、会員制情報誌「エルネオス」に著者が現在も連載している「佐藤優の情報照射『一片一条』」【2006年11月号〜2015年1月号)を取捨選択の上、ッ再編集し、加筆修正したものだそうです。



ロシアの情勢や日本との関係、日露間の外交的情報から何を感じ取るべきかを中心に書かれています。


それが時系列になっているので、民主党自民党政権交代などを踏まえて、それぞれがどのような行動、考えを取ってきたのが分かるのが面白いです。


そして、やはり興味深く読めるのは、著者の表面的な情報から、どのようなシグナルが発信されているのを掴むこととか、相手がどのように判断しているかなどを洞察し、読み取っている部分です。


佐藤優氏は書くペースも早く、膨大なんですが、読み始めると、どの本も中に引き込まれてしまいます。