賢者の戦略

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、手嶋龍一、佐藤優著、「賢者の戦略―生き残るためのインテリジェンス―」です。


手嶋龍一氏と佐藤優氏によるインテリジェンスに関する対論です。


賢者の戦略 (新潮新書)

賢者の戦略 (新潮新書)


読んでみると中身が濃いです。


およそ1年半前に出版されたものですが、ここに取り上げられている内容について、その後の進展を見ていると、両氏がここで対談されている内容と外れていないような気がします。


そして、読んでいて面白いのは、両氏がインテリジェンスで導いて、ここで話されている内容が、新聞やテレビなどの報道では流れていない話だからかもしれません。


そういう見方、考え方、読み方があるのだと感心させられます。


この本で取り上げられているテーマを章立てで見ると以下のようになります。


第一章 二重入り席の火薬庫「ウクライナ
第二章 近代国家を破壊する「イスラム国」
第三章 「東アジア」での危険なパワーゲーム
第四章 「集団自衛権」が抱えるトラウマ
第五章 「反知性主義」へのレジスタンス


佐藤優氏の著書は、読むと知らないことを知る楽しみがあるような気がします。