僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、荻上チキ著、『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか  絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想』です。


この本、新書としては非常に内容が充実しており読み甲斐がある本だなと感じました。


まず、今の世の中、いろいろな問題に対して何をやったとしてもダメ出しばかり。


もっとポジティブな改善策を出し合い、社会を少しでもアップグレードすることが必要ではないかと著者は言います。



そして様々な問題を取り上げ、それに対して現状のダメ出し意見に対比する形でポジティブな実効性ある方法を提言しています。


この本の良いところは、その視点。


今までニュースなどに取り上げられていた観点とは違う切り口で、その問題を捉え、分析し、改善の方向を導いているところです。


、「インクルージョン(包摂、Inclusion)」という考え方は、初めてしりました。そして勉強になりました。


確かに、そういう観点は、日本人は抜けているなと感じました。


この本、今の日本を考えていく上で、非常に参考になる本だと思います。


興味ある方は、ご一読ください。