商店街はなぜ滅びるのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、新雅史著、「商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道」です。


シャッターが降りたままの店舗がいくつもあるような商店街に出くわしたことはないでしょうか。


まだ、私が子供だったころは、アーケードの下を通りながらいろいろなお店を見るのが楽しかった記憶があります。


商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)

商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)


この本は、商店街の歴史を概観し、そして今廃れつつあるその機構に対して再生のシナリオを提示している書です。


商店街っていうと昔、昔の市場みたいなものが発展したものだろう、だから相当古い歴史があるのではないかと思いがちですが、現存する多くの商店街は20世紀になって人為的に創られたものだそうです。


そんな商店街の誕生の胎動期から安定期、崩壊期と商店街の歴史が語られていいます。


崩壊期は1974年から現在に至るまでになっていて、もうそんな前から商店街は崩壊を始めていたんだなということを知りました。


商店街の支援を行っている、または将来支援したいと考えられている中小企業診断士の方は、この本を手に取って読まれた方が良いのではないかと思います。


そのような形で支援していったら良いかを考える上で、多くのヒントを与えてくれていると思います。