補助金を有効に活用するために、考えて欲しいこと

先日も書きましたが、「何か使える補助金ありますか?」とか「来月、新店舗を出店するんで、それに補助金を使用したいんですが?・・」的な問い合わせが多いです。

 

そんなときは、まずは補助金そのもののスキームを理解してもらうことが必要だと思い、公募要領が出されてから、補助金が貰えるまでのスケジュール感をイメージして頂く説明をすることにしています。

 

まず、補助金の要点は

補助の対象となるのは、補助事業期間に支払われた経費のみ、しかも後払い」

であることです。

 

補助金公募、申請から受給までのフローと概略スケジュール

・公募要領発表

   ↓      募集期間(1~2ヶ月)

・申請締切

   ↓      審査期間(1~2ヶ月)

・採択発表

・交付申請

・交付決定

   ↓      補助事業期間(6~10ヶ月)

・完了報告

・確定検査

補助金請求

補助金支払

(青文字:事業者側のアクション、黒文字:行政側対応)

 

ポイントは

■補助の対象となるのは、補助期間に支払われた対象経費のみ。

 (原則、この期間内に、発注、納入、検収、支払の全てを行う)

 (交付決定前及び後に支払われた対象経費は、補助対象外)

■実際に補助金が支払われるのは、完了報告して、確定検査後に補助金請求をしてから

■それまでの資金は、自社で用意する必要がある。

 

このようなことをお話すると、すぐに貰えるものでないこと、事業計画等が必要なこと等を理解してもらえます。

 

逆に言えば、将来の投資計画があり、それが補助金の目的に合致しているような取組であれば、上手に活用することができるので、「まずは、事業者様ご自身が、将来どのような取組みをしたいのか考えてください」とお話しています。

これ、いったいどうやったら売れるんですか?

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、永井孝尚著、「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」です。

 

本書、マーケティング理論についてわかりやすく解説している本です。

 

この本の秀逸なところは、事例を身近なところから提示していることだと思います。

 

やさしく、わかりやすく書かれているので、マーケティングのこと、勉強したいんだけどという方にはお勧めです。

 

8章立てで、1章ごとに2つのマーケティング理論が出てきますので、16個のマーケティング理論と親しむことができます。

 

 

補助金についての勘違い

中小企業施策の中に補助金がありますが、事業者の方でこの補助金について勘違いしている方が多いです。

 

「来月、新しい店がオープンするんだけど、なんか補助金ない?」

 

「今、ちょっと運転資金が苦しいんで、補助金で何とかなりませんか?」

 

こんな、突拍子もないことを言われます。

 

と言っても、何もしらない事業者にとっては、大いに真面目なことで突拍子もないことなんですが・・・

 

そんなことを言われたときには、「補助金について、若干、説明させて頂きますね・・」と言って、簡単なレクチャーをさせて頂きます。

 

補助金公募から支払いまでのフローを示して、以下の特徴をお話します。

 

■補助の対象となるのは、補助期間に支払われた対象経費のみ。

 (原則、この期間内に、発注、納入、検収、支払の全てを行う)

 (交付決定前及び後に支払われた対象経費は、補助対象外)

■実際に補助金が支払われるのは、完了報告して確定検査後に補助金請求をしてから。

■それまでの資金は、自社で用意する必要がある。

 

すぐに手に入るお金ではなく、キャッシュバックのようなものだと話すのです。

 

すると、「知りませんでした」「わかりました」「勉強になりました」等々の言葉を発し、理解してくれます。

 

コロナ禍になり、経営的に苦しい企業も多く見られますが、新しいことに取組むチャレンジングな企業も多いです。

 

今は苦しい時かもしれませんが、なんとかひと踏ん張りしてもらいたいと願っています。

 

コロナ後に生きる逆転戦略

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、河合雅司著、「コロナ後に生きる逆転戦略」です。

 

本書、コロナ後に生きるとタイトルには書かれていますが、コロナ前から起きていた少子高齢化現象で発生する問題が、さらにコロナにより加速されて起きるから、それに備えよという警鐘の書です。

 

本書にも書かれていますが、著書の講談社現代新書「未来の年表」「未来の年表2」の内容をより具体的に事例を挙げて書いた本だということです。

 

人口減少に伴い「戦略的に縮む」ことを薦めています。

 

この「戦略的に縮む」は、理屈的には正しいと思います。

 

ただ、人々の価値観のパラダイムシフトが必要になってきます。

 

特に昭和世代でも、現在55歳以上ぐらいの人たちの価値観とは相反する方向なのかもしれません。

 

しかし、そうしなければ、インフラ、福祉などなど、将来的に立ちいかなくなることを訴えていますし、確かにそう思います。

 

今、自民党の総裁選挙で騒いで、新たな首相が誰になるだろうかと騒がれいますが、ここに書かれている内容をこれからの課題と考え、その対応について語る政治家が早く現れてこないものかと思いました。

アフターコロナのマーケティング戦略

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、足立光、西口一希共著、「アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40」です。

本書は、流れに踊らされず本質を見抜いたマーケティング戦略の着眼点を描いた本だと思います。

 

冒頭に「コロナ後に目立った変化も、実はこれまでずっと起こっていた変化の延長線上」と、私にとっては目から鱗

 

しかし、それらを裏打ちする動向や事例を紹介されると、なるほど!確かにと唸らされました。

 

題名に「アフターコロナ」を冠してはいますが、「マーケティング」の本質を突いている内容で、ここに示されるポイントは普遍的なものに、感じました。

 

「追うべきは、時代の変化ではない。顧客の変化である」

 

至言だと思いました。 

 

何かを売ったり、サービスを提供している、またはその方法を考えている方たちには読んで欲しい一冊です。

 

 

アフターコロナのニュービジネス大全

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、原田曜平、小祝誉士夫共著、「アフターコロナのニュービジネス大全」です。

 

 本書は、コロナ禍あるいはコロナ後の新しい生活様式に対応するための新しいビジネスのあり方を、15か国の事例と共に、日本で活用する場合のポイントまで示唆してくれている本です。

 

この厄介なウィルスの出現により、ビジネスのあり方は大きく変わってしまいました。

 

そのような中で、世界はどのような取組みをしているのか事例を取り上げ解説してくれています。

 

いろいろな国で、様々な工夫がされている。

 

ここに日本でも新たなビジネスを展開するためのヒントがあります。

 

本書では、70近くの事例が紹介されているので参考になると思います。

 

新たなチャレンジができるチャンスと捉え、どのようなことが、これからのトレンドになるか、その方向性を見極める参考になると思います。

バカでもなれる経営コンサルの条件

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

今回紹介する本は、野口誠司著、「バカでもなれる経営コンサルの条件 地方都市なら年収2000万も夢じゃない」です。

 

著者が、銀行勤めから中小企業診断士の資格を取り、経営コンサルとして独り立ちするまでの軌跡が描かれています。

 

その中で、経営コンサルで成功するための、ポイントが散りばめらて語られています。

 

この本を読んで、具体的なことが述べられていないじゃないかと思う方は、ちょっと浅はかな方たちかもしれません。

 

やはり、ノウハウ部分はオブラートに包むのは基本だと思います。

 

そのニュアンスを本書から感じれば良いと思います。

 

でも、結構ためになることが本書には書かれているなあと思うのは私だけでしょうか。

 

個人的には、似たような考えを持って経営コンサルをされている方がいるんだなあという共感を覚えました。

 

やはり、本気で客先である会社のことを考え、アドバイスしていくことは大事なことだと思います。

 

本の帯にも書かれていますが、コンサルになりたい人や中小企業診断士(なり立ての人)には、読んでもらいたい本です。