これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、内山悟志著、「テクノロジーをもたない会社の攻めのDX 非IT企業・非デジタル企業が秘める破壊的成長力」です。
コロナ禍になり、テレワークや非接触型ビジネスへの移行等が奨められるようになってきました。
そのためには、IT技術が欠かせません。
とは言っても、IT技術を齧ったことがある中小企業はそう多くない、むしろ少ないはずです。
でも、これからは、やはり必要になるビジネスを行う上での必須事項と考え、本書を手に取りました。
読んでみると、DX(デジタルトランスフォーメーション)をわかりやすく定義してくれています。
いくつかの事例紹介とさらにDXを進めていく上でネックとなる可能性の高い組織内にDXを埋め込んでいくためのポイントが理解しやすく書かれていました。
要点は、DXを達成するための技術ではなく、その効用に目を付け、それがどのような手段で成し遂げられるのか、その手段はどのような企業でできるのか、その企業を活用して、どのように導入したら良いのかということだと思います。
そのためには、DXの本質を経営者や推進者が理解して、着実に進めていくことだと感じました。
そう言う意味では、これからDXの導入を考えている中小企業の事業者の他に、中小企業へアドバイスを行う中小企業診断士や経営コンサルタントの方も知っておいた方が良い内容が詰まっているように思います。
平易な文章で書かれていますので、デジタル化の流れに乗って、企業の成長を考えている事業者やそれを支援していく方々に読んで欲しい一冊です。