日本型インダストリー4.0

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、長嶋聡著、「日本型インダストリー4.0」です。


インダストリー4.0とは、インターネットやクラウド技術によって、産業・ものづくりのあり方を大きく変えようとするドイツ発の運動のことです。


本書では、インダストリー4.0はどのようなものであるかを説明し、ドイツなど欧州での取り組み事例、また日本企業での取り組み事例なども紹介しながら、今後の日本の製造業が進化するヒントを提供しています。



日本型インダストリー4.0

日本型インダストリー4.0


先週、著者の講演を聴いたばかりなので、本書の内容も分かりやすかったです。


ここでは、コンセプトを述べているので、具体的に何をやるのかは各企業それぞれの事情も踏まえ考えて逝かなくてはならないでしょう。


後半、人の教育について書かれていましたが、人工知能等の進化により仕事が機械に取って代わるのもそう遠くないことでしょう。


そのとき、組織力を活かすというのも、一つなのだろうと本書を読みながら思いました。


最近の「日経ものづくり」では、やたらドイツ関連の特集があるなと思いましたが、このような世の中の流れなのですね。


今後の日本製造業の生末を考えるためには重要な要素の一つと思いますので、ウォッチングしていこうと思います。


インダストリー4.0の概要や、それが日本の製造業に与える影響や今後の方向性を知りたい方にはお奨めの本です。