サムスン・クライシス

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、張相秀、片山修著、「サムスン・クライシス 内部から見た武器と弱点」です。


昨年5月に会長の李健煕(イ・ゴンヒ)が倒れ、そしてスマホ事業が中国勢の躍進で陰りが見えてきたかと言われているサムスン電子


サムスン・クライシス 内部から見た武器と弱点

サムスン・クライシス 内部から見た武器と弱点


今年になっても2014年度の利益が減少しているなどの話題を撒いている。


そんな注目のサムスンについて、そのタイトルも「クライシス」の名を織り込んだ本。


なんだ、なんだと書店で手に取り早速購入して読んでみた。


著者の一人、張相秀氏はサムスンでは人事畑を歩んで来て重役まで勤められた方で、サムスンの人事政策や人事教育がどのような考えで、どのように行われているかが、本書を読むと良くわかると思います。


とは言っても、後継者にうまく引き継がれ、今までのような躍進を続けるのかどうかは、今後注目したいところである。


そして、この本にも書かれている通り、それがうまくいったとするならば、それは日本企業の格好の手本になるが、それをきちんとベンチマークして学ぶことができる日本企業が果たしてどのくらいなのだろうか。


今後の行方が興味津々である。