リベラルじゃダメですか?

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、香山リカ著、「リベラルじゃダメですか?」です。


本書は、リベラル派を自認する著者が、かなりの自戒を込めて、リベラル派が衰退あるいは少数派になっていっているのか、その理由と対策を述べている本です。



このタイトルの「リベラルじゃダメですか?」と問われれば、それは考え方の一つであり、ダメと言う程のモノではないと思います。


しかし、本書で著者が著しているような活動や考え方をリベラル派と言うならば。それはちょっと偏向しているんじゃないかと感じました。


今まで知りませんでした、香山リカさんがリベラル派だと自認していることも、そしてそのことでネット等で攻撃を受けていることも。


この本に書かれているように、かなり橋本徹氏との確執めいたものは、いくつか今までの本の中であるので、それは知っていましたが。


引いた目でこの本を評するならば、マジョリティにならなければ、やはりある考えを広めることもできないわけで、何事にもいてもそのフィールドにおけるマーケティング調査をしっかりと行い、何がウケるかを考え、行動することの必要性を説いている本と言えるかもしれません。