オレたち花のバブル組

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、池井戸潤著、「オレたち花のバブル組」です。


ご存知、TBS日曜劇場の「半沢直樹」のドラマ後半部分に相当する原作です。


オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)


この物語の軸は、「半沢vs金融庁 黒崎」「近藤vsタミヤ電機社長」という二つの構図で展開されます。


あのオネエ言葉の黒崎検査官は原作ではこちらから登場してくるのですね。


やっぱりドラマの脚本てよく練っているなあと改めて思いました。


この本を読んで痛快と思えるのは、悪いものは悪いということで、それを許さない半沢直樹の考えと行動なのでしょうね。


そこまでやるかと思えるところまでやってしまうことが、グッと堪えている多くのサラリーマンには「ヨシっ、やってくれたあ・・・スカッとしたぜ!」となるのでしょう。


エンディングも半沢の出向を匂わせ、次作を期待させるような布石を残しておくところも流石と思いました。


やっぱり、この手の小説って読み始めると止まりませんね。