日の丸家電の運命
これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、真壁昭夫著、「日の丸家電の命運 パナソニック、ソニー、シャープは再生するか」です。
この本は、パナソニック、ソニー、シャープに代表される日本の家電メーカーの現状を捉え、復活の処方箋を示した一冊です。
日の丸家電の命運 パナソニック、ソニー、シャープは再生するか(小学館101新書)
- 作者: 真壁昭夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: Kindle版
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日本の家電メーカー8社を家電系、重電系、情報通信系に分け、各社の動向や経営者の経営方針に分析を加えています。
ずらっと並べられて、各社の強み、弱みが述べられているので、それぞれの特長を比較することができます。
また、アップルやサムスン、LGなどにも言及し、パナソニック、ソニー、シャープがなぜ現状のようになってしまったかも含め、わかりやすく解説されています。
そして最後に、このような状態の家電メーカーの復活の処方箋を提示しています。
技術はあるのに、お客様が欲しいものを作っていないとの指摘をさまざまなところでされており、各家電メーカーも重々承知しているでしょうが、そこから先への復活に期待したいものです。
重電系の日立、東芝、三菱がそれぞれの特長を活かし、蘇りを見せているのですから、良い方向に向かうのは経営の方向次第なのかもしれませんね。
今の日本の家電メーカーの実状がよくわかるコンパクトにまとまられた本です。