仕事消滅

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、鈴木貴博著、「仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること 」です。


本書、AIに関する本ですが、これから先、AIとロボットの進化により、引き起こすと言われている「テクノロジー失業」の問題を経済学の立場で解説した本です。



この「仕事消滅」の問題に対して、本書では、以下の質問に対して答える形で、話が進められています。


・「いつ、人間の仕事は消滅するのか?」

・「なぜ、人間の仕事は消滅するのか?」

・「どの順序で人間は仕事を奪われるのか?」

・「仕事が消滅していく過程で何が起きるのか?」

・「自分は、そして友人は生き残ることができるのか?」

そして、最後に

・「本当に人類は不幸な未来がやってくるのか?」
・「未来が破滅的なディストピアではなく、幸福なパラダイスになるためには何を変えればよいのか?」


AIの強みは、膨大なデータを読み込み、そこから何らかな傾向を掴み、解決策を見出していくこと。


これは、知的労働者の仕事を奪われていくことを意味しているということと、ロボットは指の動きまで再現する技術的難易度があるので、むしろ肉体的労働の代替の方が遅れるかもしれないことが、本書を読んで理解できました。


また、仕事を奪われても、どうしたら良いかという提案は、本当にできるのかな・・・と思いました。


これを実現するためには、かなり、行政の力が必要になることも、分かりました。


平易な表現で書かれているので、内容を理解し、面白く読むことができました。


一読をお薦め致します。