火花

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、又吉直樹著、「火花」です。


漫才ピースの芸人、又吉直樹さんの著書で、今年芥川賞に選出された作品ということで、妻が購入していたものを借りて読んでみました。


火花

火花


読み終わってみると、特に感動もなければ、なんかグッと惹かれるようなところもなく、まあこんなものなのかというのが、感想です。


芸人である主人公の徳永と先輩芸人の神谷の交遊録といったところです。


盛り上がりがなく、頭から最後まで平坦な感じでした。


冒頭熱海の花火大会で始まり、そして最後も季節外れの熱海の花火で終わるのは、何かこういう文学作品の定番枠に押し込めた感を感じてしまいました。


又吉さんの芸風の感覚で接すると、ちょっと期待外れでした。