中小企業のグローバル化対応の一考
グローバル化が進展していると言われている。
グローバル化とはなんだろうか?何がグローバルになることなのだろうか。
日本以外に生産拠点を持つことだろうか。
日本の場合、海外に生産拠点を持つのは、現地の安価な労働力で原価低減を行うことを主目的にしている。
そして、安価なものを消費者は求めているという考えに支配されているので、安価な労働力でも原価低減した分、売価も下げて安売りをしてしまう。
そして価格競争に巻き込まれ、競争力を落としているのが現実ではなかろうか。
グローバル化とは、取引先、顧客がグローバルである。
グローバルな顧客が、その会社の製品や技術を求めて取引を求めてくるというように考えてはどうだろうか。
この場合、大事なのはその企業が提供する付加価値が、顧客の要求に見合ったもの、あるいはそれ以上ということである。
このように考えた場合、企業は自社の持つ技術や製品の付加価値を上げることを考えれば良い。
これは、別に海外に生産拠点や事務所を移さなくてもできることで、日本の中小企業でも十分対応できるはずだ。
今、考えなくてはいけないのはどのように付加価値を上げていくだ。
それは、顧客のニーズを知ることだろう。
知るためには探ることである。できれば、相手からアプローチをかけてくれて探ることができれば、こんな嬉しいことはない。
そうやって、考えるとある程度の技術や製品力を持っている中小企業はどうやって、それをグローバルに発信するかが大事なのではないだろうか。
グローバル化だから、ハイ、海外に出ますではなく、今一度自分たちの持っている強み、お客様に対しての付加価値を考え、それを世界に向けて発信する方法を考えてみてはどうだろうか。
中小企業診断士として、微力ながらそういう支援をしていきたいと思う。