5S考

働きやすい環境を整えるための基本的な活動に「整理、整頓、清潔、清掃、しつけ」の5つ頭文字のSを取って5S活動があります。


これは、生産や営業など様々な組織で実践されています。


「整理」は現場において要るものと要らないものを分けて、後者を処分することです。


「整頓」はそれら要るものを使いやすい場所にきちんと置くことです。


「清掃」は必要な時にすぐに作業ができるようにして、職場環境を正常な状態にしておくことです。


「清潔」はその職場環境を維持するための活動や工夫をすることです。


「しつけ」は、職場環境を改善するうえで大切なこれらの活動を習慣化していくことです。



5S活動そのものは、こうやって書いてしまうと簡単なようですが、今まで作業で慣れている環境を直していくことは大変な事です。


そして実行したとしても、なぜこの活動をしなくてはならないのかの目的を忘れ、手段の目的化になってしまうケースが多く見受けられます。


ですから、生産現場などで、その職場環境を見て安易に「社長、5Sを実行しましょう」なんて言わない方が良い。


まずは、その現場の本質的な問題は何かを突き止め、それを解決する一つの手段として用いるべきだと思っています。


話しは、ちょっとずれるが、5Sをいきなりやるのは大変なので、まずは要らないものと要るものに分け、要らないものは捨て、要るものを使いやすい場所に置く、すなわち「整理」、「整頓」の2Sからの導入は一般的に行われています。


この間、そんな話が中小企業診断士仲間の飲み会で話されていたときに、ベテランの方が、「もっと簡単な2Sがあるよ」と仰られていた。


それは、「捨てる」、「揃える」だという。


こっちの方が生産現場では、わかりやすいだろうと仰っていた。


さっそく、忘れないようにメモ、メモ(笑)


生産現場の改善は、これでヨシというものがない。日々改善である!