参入障壁

中小企業診断士として、今、関わっている企業の一つに、新たな製品を展開するために別会社を立ち上げたところがあります。


昨日、打合せを行ったのですが、いろいろなことは社長の頭の中に入り込んだままで、共有化ができていない。


これから、事業展開をしようという段階なのに、事業計画も手つかずのまま。


製品は確かに、いろいろな方面で使用できる可能性を持ってはいる。


社長も先行逃げ切りでいきたいと考えているが、追いつかれない、ある分野には入ってこれないようにしようという発想まで至っていませんでした。


そこで、お話したのが参入障壁についてです。


一般に参入障壁となるのは次のような場合です。

1. 規模の経済性:新規参入するには低製造コストを達成するのに必要な多額の投資が必要
2. 差別化製品:ある種のブランドや仕入れ先以外には目もくれない顧客がいる市場
3. 流通チャネル:利用不能な場合
4. 部品,原料:調達が不可能な場合
5. 立地:適地がすでに占拠されている場合
6. 経験やノウハウ
7. 価格引き下げ:競争相手が進出しようとする製品について価格を引き下げた場合
8. 特許


このような話をしていると2と6辺りで攻めていくしかないかなと、自分では感じ始めてきました。


攻めながら守る、守りも攻め。


いろいろとありますよね、頑張れものづくり系の中小企業!!