コストダウンの進め−その1−

最近、人の巡り合わせというか、そういうものでいろいろな可能性が開拓されていることを実感することが多くなってきました。
この年になると、若い時とはまた違ったものの見方が出きるのかなと思います。
ある程度の年齢になると、できれば、自分の力が世のため、人のためにならないかと考えるようになるのではないでしょうか。


ちょっと前段が長かったですが、今までかなりの長い年月生産関連の仕事に携わって参りました。そこで、ちょっとシリーズとして「コストダウンの進め」について書いてみようかと思います。


読み手の対象は、中小企業の経営者や管理者、特に製造業を念頭に置いています。といっても知っておいて損はない内容を書くつもりなので、ご参考ください。


まず、お聞きししますが、皆さん方の会社はかなり発注先のメーカーさんや商社さんより、いじめられていませんか?
例えば、
1)もっと、この部品の精度上げられないの?(品質)
2)これ、もっと、安くできないの?(コスト)
3)頼んだ例のやつ、もう少し早く入れてもらえない?(納期)
また、最近は環境対応もうるさくなり、様々な規制が設けられていることより、
4)先日お願いした件は、環境データも提出ねがいますね(環境)

など、様々な問いかけ、詰問がされていると思います。


今回、このシリーズでお話ししようと考えているポイント2つあります。
1)まず、発注側が御社にコストダウンを迫る時、どのようなステップを踏んで彼らは仕掛けてくるのか、まずは相手の手の内を知ろうということです。
2) 相手の手の内がわかれば、対処の仕方も考えられます。しかし、その前に御社は発注側から見えるのでしょうか。自分のタイプを知りることと、タイプ別の対応方法を知るということです。


孫子曰く、「敵を知り、己を知れば百戦して危うからず」と述べています。
相手を知り、自分を知ることから始めたいと思います。


尚、ここでは、具体的な対応方法までは言及しないと思います。それは、百社あれば百社の対応があるからです。
更に詳細なことが知りたい方、相談したい方は、個別に対応致しますので、ご連絡ください。


では、今日のところはプロローグということで、次回より講義に入りたいと思います。
次回は、大手メーカーではどのようにして、コストダウンに取り組んでいるのか、をお話ししたいと思います。