目立つ力

読書本の紹介です。勝間和代さん著の「目立つ力」です。


勝間和代さんって、スゴイと思うところは、時代を読んで、実体験をして、その経験をベースにこれから何が必要なのかを、読者に説いているところでないだろうか。


本書は、インターネットで人生を変える方法という副題がついている。ブログなどのインターネット・メディアを自己表現の上手なツールとして使いこなそうとの提案だ。
彼女曰く、この感覚をまだ未経験の読者へ『「人生のモビルスーツ」を手に入れてください』と投げかけています。


目立つ力 (小学館101新書 49)

目立つ力 (小学館101新書 49)


本の構成としては、
第一章でインターネットという情報インフラについての可能性とそれを有効に利用した時の威力的な効果について、実体験をベースに言及している。この中で、ブログは「立体名刺」であると述べているが、この言葉、絶妙な表現です。


第二章では、例えばブログを始める前にどのようなことを考え、そして準備するのかを、ステップ1 Plan−戦略を考える ということでコンセプトを決めるから差別化を考えるの5項目に分けて説明しています。


第三章は、実際にブログを始める場合に、ブログへ書き込めるようになるまでの手続きと、記事を書くためのポイントを面白いブログを書くための20のルールとしてまとめています。ちなみに、この章は、ステップ2 Do−表現する です。


第四章では、一端始めたブログを継続し、読者も増やしてくために、どのような工夫や心がけやモチベーションを保つためのポイントについて言及している。ステップ3 Check&Action−改善・継続する です。


第五章は、達人に学ぶということで、子飼弾さん、青山直美さんを交えた対談となっています。それぞれインタネット・メディアをどのように使われ、使いこなしてきたかが各自の体験談として述べられています。


既に、ブログ等始めている人にとっては、背中をそっと押して、後押ししてくれるような感じられます。また、これから、ブログなどを始めようと考えられる人にとっては、手順も含めた手引きにもなる本だと思います。


この本の中では、テーマとしては尖ったものを選定した方がよく、書評は競合も多いため、かけた労力に対して読者獲得のパフフォーマンスが悪いとのことです。
確かに・・・と感じる部分であるのと、同時に、継続できるのは自分がそれが好きでやっていることの披露という点での書評は多いのだというフォローもなされています。
この一言が、本書評を書く、モチベーションになっています。


本書の最終ページには、次のようなことが書かれています。引用します。
インターネット上でまた、みなさんと再会できることを楽しみにしています。その時にはぜひ、「『目立つ力』を読んで、こんなことを始めました」とネットに書いてください。必ず、検索をかけて、私が見に行きますから。


こういう一文があると弱いよね。
香山リカは、「しがみつかない生き方」で、「〈勝間和代〉をめざさない」とは述べているけれど、勝間さんは、時代がの流れとシンクロしているのだろうなと、読後感じました。



勝間さん、「目立つ力」を読んで、ブログで書評を書きました。見に来てくださいね。