米中衝突

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。

 

 

今回紹介する本は、手嶋龍一、佐藤優共著、「米中衝突 危機の日米同盟と朝鮮半島」です。

 

 本書は、朝鮮半島を巡る情勢を中心に、米中の衝突にの可能性ついて、著者二人が対談したものである。

 

米中衝突-危機の日米同盟と朝鮮半島 (中公新書ラクレ)

米中衝突-危機の日米同盟と朝鮮半島 (中公新書ラクレ)

 

 

この二人の対談は、インテリジェンスに長けているご両人なので、世界情勢をいかに読み解くかを解説しながら話が展開するので参考になる。

 

本書を読む限り、ショックなことだが、米国のトランプ大統領北朝鮮金正恩は波長が合うようだ。

 

ただ、その中で、日本としてはどうしなければならないかも語られているが、そのようなことが水面下で行われているのかどうかは、我々は知る由もない。

 

全体を通じて、朝鮮半島が今後どのように展開していくのかについて予測がされている。

 

韓国の立ち位置と中国との関係を鑑みると、朝鮮半島の安定は中国の勢力拡大を意味し、朝鮮半島という中国との「緩衝地帯」がなくなる可能性が高いと見立てている。

 

この見立ては、我々日本人としては、強く意識しておく日米どべきシナリオの一つである。

 

そのとき、日米同盟のあり方や憲法見直しが行われているかなどにより対応が変わってくる。

 

日本も一手先んじる必要があると感じた。