下町ロケット ヤタガラス

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、池井戸潤著、「下町ロケット ヤタガラス」です。


本書、前作の「下町ロケット ゴースト」の続編にあたります。


下町ロケット ヤタガラス

下町ロケット ヤタガラス


ロケット用バルブから、トラクターのエンジンのトランスミッションへの挑戦までの前作を受け、さらにパワーアップした内容になっています。


まず、トラクターの自動運転。


今、話題になっている自動車の自動運転の技術を農作機械へ展開しているところが思いしろいし、それを帝国重工が打ち上げているロケットの準天頂衛星「ヤタガラス」によりGPS精度が上がり、そのコントロールが可能になったというところも面白い。


これにライバル会社や帝国重工社内の内部抗争等、様々な内容が絡んでくるのですが。前作よりも、その部分が丁寧に描かれているので、読んでいて、ああ、池井戸作品だなあと実感することができると思います。


TBSでのドラマ放映と合わせたタイミングで出版されましたが、これを読むとドラマを見るのも楽しみになります。


ドラマはドラマで、脚本が、どのくらい原作を活かして、またドラマとしてのオリジナリティをどう出しているかで、面白く見ることが出来そうです。