日本のものづくりは危機なのかもしれない
やはり、日本のものづくりは危機的状況にあるのかもしれないと思うようになりました。
それは、今回のKYBのデータ改ざんの問題が明るみになり、そう考えざる得なくなってきたということです。
基準値のずれ最大42.3%で、出荷総数7割が不適合というのは、あまりにも逸脱し過ぎです。
これは、このような行動が強化されるような何かが、企業サイドに働いていたからでしょう。
また、その点を内部で指摘しても、聞き入れる耳もなく、冷遇されるなど、指摘することがマイナス面に働く、何かが企業内にあったのではないかと思います。
売上目標とか利益目標など、利益優先の考え方は、企業だけでなく、従業員も不幸にしてしまうのかもしれませんね。
そうやって、考えると、先日読んだ「幸福学✖経営学」や「日本でいちばん大切にしたい会社」に登場してくる会社のように、まずは従業員の幸せを考えることが、経営の本質になってきているのかもしれません。
昔、言われていた「日本的経営」とは、このような概念も持ち合わせており、成果主義や株主優先などと言い始めてから、おかしくなってしまったのかもしれませんね。
新卒者の採用時期や外国人労働者の採用などに目を向けず、その辺りのところも経営者層には考えて欲しいなと思います。