これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、保阪正康著、「あの戦争は何だったのか 大人のための歴史教科書」です。
小学校、中学校と社会科の歴史で、日本の現代史をまともに教わった記憶がありません。
高校でも日本史を選択しましたが、その状況は同じでした。
本書は、大東亜戦争を取り上げ、その始まる前から、終わりまでに、どのようなことが起ったのかについて、書かれたものです。
本書を読んで、ショックだったのは、ゴールなきまま、日本が大東亜戦争に突入してしまったことです。
ここで、止めておけばという歴史のポイントがいくつかあったのに、ただやみくもに突っ走ってしまう。
戦術はあっても、戦略がない、その状況は、今の日本でも同じかもしれません。
歴史を振り返るということは大事なことだと思います。
副題通りに、「大人のための歴史教科書」として、本書をお読みになることをお薦め致します。